ドラマつばさの舞台
小江戸の残像・蔵造り
川越
寛永年間に城主、酒井忠勝が建てたとされる時の鐘は、高さ16mで今も地域の人々に朝夕4回鐘を鳴らし、時を告げると共に川越のランドマークともなっています。
所在地 :埼玉県川越市幸町ほか、 交 通 :JR川越線、東武東上線川越か東武バス、一番街下車、 西武新宿線本川越駅から東武バス、一番街下車、
NHK連続TVドラマ”つばさ”の舞台となった川越は、関東平野の要として古くから栄えた城下町です。現在の川越のまちつくりの基盤は、太田道真、道灌父子が1457年に上杉氏の居城として運河と共に築城して造られました。川越合戦は、1590年に北条綱成、氏康軍8千が、上杉朝定、憲政と足利晴氏の連合軍8万と戦い快勝したので有名です。徳川時代には、大消費地、江戸への物資の供給基地として重視され、親藩、譜代の有力大名を配置しました。中でも、松平大和守家は、7代100年にわたりこの地を治め「小江戸」と称される繁栄をみせました。この繁栄は、新河岸川を利用して江戸に物資を輸送した商業活動によるものです。このことから川越は城下町ではありますが商家町として国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
現在の町なみは、明治26年の大火の後に建てられたものが中心です。中でも大沢家は、1792年の建築で、呉服商、近江家半右衛門の店蔵で、幾毎の大火に耐え、国の重要文化財となっています。蔵造り資料館は、煙草御商、4代目小山文蔵氏の居宅で間口14.8m、奥行きは44.3mもあり敷地に、店蔵、袖蔵、一番蔵、煙草蔵、文庫蔵の5棟の蔵が配置されています。
川越の蔵の圧巻は重厚な観音扉、二重蛇腹、それに高さ1mもの煉瓦(箱棟)などであります。