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入江長八の鏝絵となまこ壁 西伊豆・松崎町
画:増田史朗

                    交 通 :伊豆急行 蓮台寺からバス40分
                          車 東名高速沼津ICから72Km

                     所在地 :静岡県賀茂郡松崎町松崎

駿河湾の夕日がきれいな西伊豆に鏝と漆喰の芸術家・入江長八のふるさとがある。長八は比類ない名人であった。
1815年貧しい農家の長男として松崎村明地に生まれました。19才のとき、江戸へ出て絵を狩野派の喜多武清に学びました。漆喰を以て絵を画き或は彫塑して華麗な色彩を施し、新機軸をひらいてついに長八独特の芸術を完成しました。長八美術館は数多くの優能な技術者が全国から集まり、伝統の左官技術を生かし漆喰芸術の殿堂として完成し長八の作品などを展示してあります。

西洋のフレスコは漆喰面と、顔料溶液との化学的融合により堅固な画面を作り出すのに対して長八は、特殊な方法で下地を作り、色彩を駆使した鏝画で、薄肉彫刻を併用する長所があります。
長八は 浅草観音堂、目黒祐天寺、成田不動尊など各地に名作を残し、全国にその名を讃われました。しかし関東大震災において作品はほとんど焼失しました。
長八美術館を設計した石山修武氏は「吉田五十八賞」を受賞しました。

重要文化財・岩科学校は、なまこ壁をいかした社寺吼建築様式とパルコ二一など洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校です。明治13年9月に完成した洋風デザィンの印象的な建物です。岩科学枚″の扁額は、時の太政大臣三条実美の書で、その上の龍は入江長大が棟巣の 「のみ」をかリて彫ったと伝えられています。
昭和50年重要丈化財に指定され、階上客室の西の間の欄間には 入江長八の傑作 「千羽鶴」、床の間はのぼる太陽を表現して紅の壁、脇床には緑を配して松を表現しています。この千羽鶴は、左官技法と彩色技法を巧みに融会させた傑作です。

中瀬邸は、明治20年に建てられた呉服商の商家です。
なまこ壁の母屋と土蔵が町の管理の元で修復保存され公開しています。
土蔵の扉の内側の鏝絵(最上部の写真)が当時の豪商の面影を忍ばせます。

   

長八美術館から中瀬邸への途中の道は”なまこ壁通り”と称しなまこ壁の家並みが続きます(写真上)、なまこ壁通りを抜けて右には松崎町観光協会、左には、伊豆文邸といずれもなまこ壁の美しい建物があります。中瀬邸、伊豆文邸大規模花畑の町内3カ所には通り係りに足湯を楽しめる施設があります。
長八美術館の天井ドームに取り付けられた「花を持つ天女」は現代の名工が漆喰を用いて鏝で制作したものです。長八美術館のなまこ壁は淡路瓦を使用しています。中庭の漆喰壁は壁の中央部分に膨らみを持たせ眼の錯覚によって平面にみせる工夫がされています。