会津武士の祖ゆかりの 誇り高い落人村 前沢集落
前沢集落は、文禄年間(1592〜1595)に中世会津武士である横田城主・山内氏勝の家人、小勝入道沢西という人が、主家が滅んだ際に移り住んだことに始まると伝えられています。集落は、全23戸のうち曲家が10戸あります。曲家は、岩手県遠野地方に多く見られましたが、今では、集落としては日本で唯一、ここでしか見られません。R252沿線沿いの前沢ふるさと公園駐車場のとなりにあるそば処「曲家」は古い曲家を移設、改造したもので趣深い雰囲気の中で、地元特産のそばが味わえます。
舘岩の中門造「曲家」 舘岩では、L字形の平面をもつ民家を「曲家」と呼んでいます。その間取りを見ると、突出部を厩に使用し、入隅部の出入口の他に突出部にも出入口がついています。土間通路が奥まで伸び、それに画して厩と便所が並ぶ形になっているのが特長です。
集落の入り口には水車小屋があり、沢からの水を水田に分配しています。