映画「てんびんのうた」の舞台

五個荘金堂

 

スケッチした場所の地図

画:増田史朗

天秤棒で富みを築いた
 
所在地  滋賀県 東近江市 五個荘町金堂
            交 通   JR 能登川駅より近江バス「八日市行」金堂下車
 車  名神高速八日市IC より15分

湖東平野の中央部、東海道線の能登川駅の東南約4・に位置し、東は愛知川、北と西は、和田山、観音寺山、南は箕作山によって三方を山に囲まれた平坦な水田地帯です。五個荘は、中世の庄園領主によって、南庄、北庄、橋爪庄、新八里庄の五つの庄をいいます。湖東地方は、中山道が開け京都と伊勢、多賀を結ぶ交通の要所でした。戦国時代、佐々木六角は、南下する浅井長政に敗れ、その後、織田信長、豊臣秀吉の支配下となり徳川時代には、金堂を中心とする地域は幕府直轄の天領となり、商業が栄えました。近江商人の原点「天秤棒」は、耕地の少ない五個荘の人達は、交通の要所である地の利を生かし「てんびん」一本肩に掛け行商に出ました。近江商人の理念は、「売手によし、買手によし、世間によし」の三方よしの考え方です。商売を通して社会貢献をする思想が繁栄の要因でしょうか。

まちなみは道に沿って川のせせらぎが流れ、錦鯉が、優雅に泳ぐ。豪商達の本宅が並ぶまちなみである。街路のせせらぎから白壁の土塀の下をくり抜き、屋敷内に水を引き込み、屋根を掛け生活用水として洗い場や防火用水とした活用した「川戸」があります。

せせらぎを導入した”かわと”

蔵の漆喰壁を保護するために琵琶湖の廃舟を蔵の腰に貼りつけた「舟板塀」が見られるのも特長です。主要な商家に、旧外村宇兵衛家、外村繁家があります。前者は呉服類の販売で全国長者番付に名を連ねるほどの豪商であり。後者は分家で繁氏は文学者として小説「筏」(野間文学賞)はじめ多くの作品を残しました。旧中江家は、大陸に13店鋪の百貨店チェーンを所有する百貨店王であったが敗戦と共に消滅しました

nこの町を旅する便利な情報集   

●観光案内  五個荘町観光案内 ●付近の見所  比叡山 
●案内地図  五個荘付近地図 ●天気予報  天気予報(ひまわり)
●博物館  淡海の博物館 ●おみやげ  ふな寿司住茂登
●温 泉  雄琴温泉緑水亭 ●乗換案内  乗り換え案内路線情報
● この町をもっと知る本 近江路散歩24コース 近江商人と北前船
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