延暦寺の僧侶が住まう里坊

 坂本

スケッチした場所の地図

画:杉田 千里

交 通 京阪電車坂本駅下車5分名神高速京都東インターより161号線経由15分n
所在地 滋賀県大津市坂本4丁目ほか


坂本は、比叡山の延暦寺により、おおいに隆盛しました。
山麓の上坂本は、僧3千人と言われた延暦寺への物資補給、天台宗一門の事務管理の中枢機能を担い、行政都市としての性格とともに、延暦寺や日吉大社の参拝客の為の門前町として商店が賑わい、家数は2千から3千、人口は上下坂本を合わせて数万を有する大都市でした。中世に入ると、下坂本は湖上交通の港として、各地の山門領からの年貢米などが荷揚げされ、また京都への物資の中継基地としても繁栄しました。。しかし、織田信長による比叡山焼き討ちにより、坂本の町は壊滅的な被害を受け一面焼け野原となりました。近世に入り、延暦寺の老僧を中心に麓の坂本に住居を構えるようになり、独特の里坊群のまちなみが形成されました。里坊とは、比叡山で修行を続けていた僧が、高齢となって、山麓(里)に賜った隠居所のことです。


 

  画:増田 史朗
代表的な建造物として天台座主の御座所である滋賀院門跡があり、一般公開されています。庭園は、小堀遠州の作庭による名作です。
 坂本の景観の基調となっているのは、穴太衆積み石垣と豊富な樹木の緑と山から爽やかな音をたてて縦横に流れるせせらぎです。穴太衆積みは、大阪城、彦根城、金沢城などの城郭建設で活躍し評価されました。
里坊の特徴は、風格のある門構えと穴太衆積の石垣と石垣の上の生け垣、竹垣、に囲まれた佇まいです。
秋の紅葉は一際美しく、スケッチする場所(公道・歩道)にも恵まれ、湯豆腐のお店やトイレも完備しています。
 

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