海の神様こんぴらさん

金比羅参道

画:増田史朗

スケッチした場所

          交 通 : JR土讃線 琴平駅より10分 
               所在地 : 香川県多度津郡琴平町

讃岐のこんぴらさんの名で親しまれている金刀比羅宮 は、琴平山の中腹にあります。
こんぴらさんの石段は、ご本宮まで785段さらに奥社まで数えると合計1368段の石段があります。石段の両側には、土産物店や旅館が建ち並びます。
大門をくぐった境内の入り口では、「5人百姓」と呼ばれる5軒の飴や大きな傘を広げて昔ながらの姿で飴を売っています。金刀比羅宮には、大物主神(おおものぬしのかみ=天照大御神(あまてらすおおみかみの弟)を初め多くの神様が祭られています。昔は、この付近まで、瀬戸内海が入り込み良き碇泊所でした。大物主神は、この琴平山に行宮を営まれ、表日本経営の本拠地と定めて、中国、四国、九州の統治をされたといわれています。その為、今もなお“海の神様”として広く親しまれています。


高灯籠

金比羅宮の参道にほど近い場所に建つ旧金比羅大芝居「金丸座」は天保六年(1835)に建立された二階建、本瓦葺の本格的な芝居小屋で 現存する最古の歌舞伎劇場として国の重要文化財に指定されています。

金刀比羅宮にある高灯籠は、安政6(1859)年に建立された二層瓦葺の大灯籠で、高さ27.6mと日本一を誇ります。
当時は、この付近まで、瀬戸内海が湾入し、主要な交通手段であった船舶の道しるべとして、灯台は重要な役割を担っていました。現在は、遙か沖合まで、埋め立てられ、この付近まで、海であったとは思えません。

讃岐と言えば「さぬきうどん」が有名です。金比羅参道にも何軒かのうどん屋さんはあるが、コトデンの駅から参道ね向かう高灯籠の近くにある「虎屋」は、風格があります。
元は、天皇陛下もお泊まりになったこともある旅館ですが、現在は、その一部で名物の「うどん」を出しています。店の作りは、豪快で欅の柱に格天井と格子のインテリアで、手すりには”虎”が彫り込まれています。価格が手ごろで、味もなかなか良く、旅の風情を満足させてくれます。