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ふうてんの寅さんシリーズ
   旅と女と寅次郎の舞台

世捨て小路の風景 佐渡 宿根木

画:増田 史朗

スケッチした場所の地図
          交 通:直江津港よりジェットフォイル65分で小木港へ小木港より4、5km、
                  所在地:新潟県佐渡市小木宿根木

古代から中世にかけて、主要な交通網は、中国、 朝鮮に近い日本海側でした。その中でも陸奥や蝦夷と京都、大阪の中継港として佐渡島は重要な位置でありました。江戸時代には、世界有数の金山として「相川」は栄え、また配流の地として、順徳上皇、日蓮世阿弥などの文化人が少数のお供の者と共に流されて、生涯を過ごし公家文化を残しました。
宿根木は佐渡島の南端、わずか1ヘクタール程の平地に発展した港町です。北面と東、西は海蝕崖に囲まれた波静かな遠浅の入江です。前に海、三方が崖の地形は、城壁で囲まれ高密度で道が迷路のように突き当たり、狭い緊張の中から突然広場に出て開放感を味わえます。ほぼ中央に「世捨て小路」と言われる路地があります。この集落全体の外部空間は、有機的に結合され、一体となった都市空間です。建築と外部空間は「図」と「地」の関係にあって、どちらが「図」とも「地」とも言い難い魅力ある空間です。
宿根木は、北前船の船主のまちとして廻船業関連産業で繁栄した。船の外形は曲線である、厚い舟板を使って船内に大空間を造る技術を有している。道がカーブしている所では、家も曲面となっている。建築空間にも宿根木独自のスタイルです。
代表的な民家は三室総二階の直列型配置で、一階は「にわ」に入り吹き抜けのある「おまえ」が中央にあり、奥に「なんど」のついた「ざしき」があります。「にわ」には「かまど」があり家事全般を行う所です。「おまえ」は家族団らんと接客をこなす場所であり、2階は中央に吹き抜けがあり、「おまえ」より階段で上り、吹き抜けを見下ろす「とおり2階」と称する吹き抜けの空中回廊より左右の部屋に入る、一方が「こ2階」で寝室となり、もう一方が「おお2階」で2階リビング又は客間となっています。壁面には、化粧柱、化粧貫があり階段、建具、収納壁共に全面漆塗り仕上げとなっています。天井は、下り天井で「格天井」でありここも漆塗り仕上げとなっている。外観では想像できない空間の豊かさ、質の高さを見ることができるます。

            この町を旅する便利な情報集      nn

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