★ この集落は漁村ですのでそれぞれに漁船を所有しています。その舟はそれぞれ海に面して解放された舟屋の一階に収納します。床は海に向かって傾斜した石敷で満潮時には海水が半分近くまで入って来て舟の引き上げを容易になります。舟屋の大きさは、間口4メートル、奥行き10メートル程度、2階建てで屋根は海に面して切妻の質素な造りですが、連続して独特のリズム感があるのが特長です。
一階は海岸線の一部分海の中に建てられていますので、おもての通りから見ると1階が家の中を素通しで海が見通せます。主屋は、各戸の舟屋の道を挟んだ向かいの家で切り妻二階建て四間取りの家が一般的です。舟屋の二階は、昔は漁網干場で天井もないのが普通でしたが、今は居室を造り子供室や釣り人や観光客のための民宿として活用している例が多いようです。
民宿を舞台としたドラマ「ええにょぼ」は、この町の女性は、良い女房になるとのことから、よいにょうぼうが、「ええにょぼ」となったそうです。 |